宅建学習は独学の方は特に問題集選びに迷う機会がでてくると思います。数多くある問題集、それぞれメリットデメリットなどあるでしょう。
この記事では、私が使用していた吉野先生の「出るとこ10分ドリル」の2022年版について、私が実際に使用し続けた感想を書いています。問題集選びの参考にしていただければうれしいです。
宅建講師 吉野哲慎先生のご紹介
「宅建吉野塾」を運営されています。日建学院の講師もされています。数多くの宅建受験生を合格に導いてきました。解りやすい指導で多くの受験生に支持されています。
「宅建士出るとこ10分ドリル」の構成
「宅建士出るとこ10分ドリル」は名前の通り1テーマを10分でコンパクトに学習できる構成になっています。
各テーマドリル1~3の3項目に構成されています。
ドリル1.空欄補充
ドリル2.正誤問題
ドリル3.過去問演習
「宅建士出るとこ10分ドリル」の内容、難易度
1テーマ10分、となっていますが、始めのうちは10分では終わらないことも。というのもこのドリル、なかなか解きごたえのある内容になっています。
ドリル1は要点が凝縮されています。あやふやな理解力ではなかなか解くことが困難です。補充は選択肢が与えられているのではなく自分で導き出さなくてはいけません。始めはテキストで調べながら解答を埋めていくのもよいでしょう。ここまで書くと、難しいのでは?と心配になるかもしれませんが、あくまで問われていることは基本事項なのでご安心ください。
ドリル2、3のボリューム自体は多くないので、ドリル1を固めていくと気づけば問題集全体が解けるようなる理解力がついています。色々な切り口の問われ方をするので飽きることなく続けることができました。
ドリルは学生の頃、計算や漢字、英単語などでよく利用していました。1回ごとのボリュームが程よく解いてみようかな?という気持ちになるレイアウトで、でもそれなりに負荷がかかる要素も。
負荷があると感じるのは、実際に手を動かして書く、という作業があるから。基礎事項について書かなくてもいいのでは、という思いになることもあります。ただ基礎であるからこそ、書いて覚える価値があるのだ、と続けていく過程で実感しました。基礎を固めることは後々の学習の大きな武器になるし、自信にもつながるからです。ドリルを使った学習法が宅建学習でも有効であることを実感しました。
なかなか宅建問題集、テキストでこの手のものは珍しいと思います。このような問題集を企画、作成していただき感謝しています。
「宅建士出るとこ10分ドリル」の使用法 応用編
ドリル1も続けていくと解答が頭にどんどん浮かんでいくようになります。学習が進んでからは知識の確認ツールとして使用するようになりました。
各ドリルは問題の下に解答が記載されています。ドリル1は空欄補充の回答が赤字でまとめて記載されているのですが、この問題集自体がコンパクト設計なので、この解答記載群もぎゅっと内容が凝縮されています。この解答群をみて要点の確認をするのがお気に入りになりました。

例えば宅建業法の3大書面は記載事項について覚えなくてはならない論点がたくさんあり、学習をすすめていくとテキスト等でまとめの表を見る機会が増えていくのですが、理解できているのか、確信が持てない時がありました。
そこで解答群をスナップショットを見るかのように確認ツールとして利用しました。小さい字で2,3行に大切な論点が詰まっているので、短時間でさくっと確認出来て大変効率的でした。
また、解答群から問題に逆算し問題→解答を解答→問題の順に答えを問題というフレームに当てはめていく解き方を実践しました。あらかじめ解答がすべて与えられているので問題を次々に解くことができて短時間で全試験範囲の演習と確認をすることができます。受験期後半はこの学習を繰り返し行いました。

まとめ
「出るとこ10分ドリル」は宅建試験対策の要注目の!名問題集です。学習をある程度進めた方が追加教材として利用するのもよいでしょう。威圧感の少ない手に取ってみたくなるサイズ感はこれから宅建学習を始めるための導入本として利用するのもおすすめです。ただこの場合は別途テキストがあった方が無理なく学習をすることができるでしょう。

なお、吉野先生の出るとこシリーズのテキスト「宅建士 出るとこ集中プログラム」もセットで利用していました。今回紹介した10分ドリル以上に受験勉強中期から直前まで使用しましたので、感想など後日記事にする予定です。またお読みいただけると嬉しいです。