私は2022年宅地建物取引士試験に合格しました。
この記事では受験当日の感想と事前準備について書いています。数多くある体験談のひとつとして参考にしていただける部分があると嬉しいです。
試験前日まで用意したもの
今まで他の資格試験をいくつか受験したことがありましたが、今回の受験は受験者数が多いので会場の混雑を想像し、しっかりと事前準備をしようと思っていました。
試験会場へのアクセス方法の確認
試験会場はあまり交通の便がよいところではなく、混雑が予想されました。受験前に少しでも疲れをためないように、とGoogleマップを使用して会場までのアクセス方法を色々とリサーチしました。
家族に送ってもらおうと思っていたのですが都合が悪くなってしまったので一人で行くことになりました。
近場のホテルを予約しようと思いましたが3ヶ月くらい前にはすでに満室になっていました。その後も空室確認を続けましたが空室になることはありませんでした。受験生が多い試験は、早めの対策が不可欠ですね。
持ち物と服装は
前日までに持ち物はカバンへ、服装も決めておきました。
服装は、重ね着で体温調節しやすいことを意識して選択。冷静になれる好きな色、ネイビーとブラックの服にしたのはいつもと同じです。
窮屈ではない、着心地の良い服を着ていくことをおすすめします。
受験票
筆記用具(シャープペン、シャープペンの芯、消しゴム 各2個)
腕時計(2個)、耳栓
薬(胃薬、鼻炎薬、頭痛薬)、財布、スマホ
昼食(ソイジョイ) ドリンク剤、ペットボトルのお茶
テキスト、統計の資料
ハンカチ、ポケットティッシュ、折り畳み傘
いざという時のために筆記用具と時計は予備を用意、薬も携帯することで安心して試験に挑むことができました。
シャープペンは通信講座フォーサイトで以前にいただいたマークシート対応のものを用意しました。以前FP試験で使用したこともある、自分にとっての縁起物です。
他に氏名等文字を書くことも想定して通常の0.5mmシャープペンも持参しました。

昼食は食後に眠くならないように軽食を用意。会場の様子が予測できなかったので、とりあえず食べやすいものを、と選択しました。ドリンク剤はプラスαのパフォーマンスを期待して持参。用意の段階から気分が上がりました。
宅建試験当日の朝~試験開始まで
事前に調べておいたた交通経路で会場まで向かいました。その経路は正規ルートとは多少違う、、何人の方が思いつくのかな、と思いながら乗り場に向かうと、乗客は自分だけ、受験生と思われる方もいませんでした。混雑不回避と思っていましたが、空いている車内で集中してテキストを見ることができました。
会場には11:00ごろ到着しました。会場前の大きな広場にはすでに多くの人だかりが。ベンチに腰掛けて、12:00くらいまでテキストで区分所有法などの暗記系を確認。途中11:30ごろ、周囲で昼食をとる人たちが増えてきたので、ソイジョイとお茶ひとくちで昼食を済ませました。
12:00過ぎたころ、入館するため列に並びました。最後列が予想以上に長く、焦ることに。というのも着席して最後の最後に統計資料を見ようと思っていたからです。これではまずいと思い、並びながら統計の学習をしました。入館まで20分くらいかかりましたので、無事に一通り確認することができました。
入館後、お手洗いを済ませて着席の途に。ドリンク剤を半分ほど飲んで筆記用具等を並べ、試験監督の方から声がかかるまでテキストで最後の見直しをしました。
試験前は配布が終わりしばらく待機モードでしたが、開始4分前くらいに突如、試験監督の方が「緊張してトイレ行きたくなった人は行ってもいいですよ」と扉を開けました。すると結構の人数の方たちがトイレへ向かって走っていきました。
事前に「試験中はトイレに行けません」のアナウンスがありましたが、やはり緊張してお手洗いが心配な方も多くいるようです。あの方たちが定時に戻ってきたかどうかは確認していませんが、緊張がほどけそうな出来事でした。そして試験開始時間になりました。
宅建試験 統計~税、法令の順に解く
試験は予定とは違う解き方をしました。
実際に問題をみて正攻法とは違う順番で進めました。
統計→宅建業法→区分建物・不動産登記→法令→税→民法・借地借家法
統計→税→宅建業法(少々)→法令→借地借家法・区分建物・不動産登記→民法→宅建業法
統計を解いた後、業法問26に向かうと、見開き隣の税が視界に入り「!」
出題予想で多くいわれていた出題と違う固定資産税、地価公示法が問われているではありませんか。とりあえず確認した勢いで問24,25を解答。
続いて問23も予想と違うのでは?と確認するとこちらは予想通りの印紙税。難易度低めの印象があった印紙税の出題で喜んだのもつかの間、過去問で見ていた印紙税とは違う難しい問われ方をしていました。
税で多少なり動揺してしまったので、軌道修正しなくては、と思い直し、業法問26へ。ところが業法で手こずります。曖昧で正答が確信できない設問が続き、この調子で20問続けるのは疲れるのでは、ということで業法に早めに見切りをつけて法令に進みました。
法令は解きやすい問題が多かったです。早めに法令にシフトしたことで、脳の疲労が少ないうちに問21農地法のひっかけに気が付くことができたのでは、と思っています。
法令の後もさくさく進みたいと思い、借地借家、区分所有、不動産登記を解答。不動産登記難しかったですね、登記識別情報を発行しないケース、ってそんな肢があるとは。

引き続いて民法のほうが業法より冷静に解けそう、との閃きから民法に進みました。債権や時効など仕組みを暗記していないと解けない問題は少なく、ある知識を紐解きながら解答につなげていける問題が多かったのではと思います。ナニコレ問題はツッコミをいれて予測しながら解きましたが外してました。解けないのが当たり前の出題があるとあらかじめわかっているので気持ち的には楽でした。
そして最後に業法を解きました。今回試験で一番手こずったのは業法です。問題の言い回しが自分と相性が今一つで、解答に時間がかかってしまいました。引っかけにのらないぞ、と気負っていたのもよくなかったのかもしれません。
まとめ
臨機応変に対応したといえなくもないのですが、解く順番を予定と大きく変えてしまったことは大いなる反省点です。あまり無茶したくない方は真似しないほうがよいでしょう。
試験本番はどんな問われ方をして動揺するかわからないということがなんとなく伝えられていると嬉しいです。ここまでお読みいただきありがとうございました。

試験結果が発表されて、これまでの受験勉強について発信していきたいと思っています。これから宅建試験に挑戦される方の参考にしていただけるような発信を心がけます。