宅建試験対策の問題集は様々なタイプがありますが、その中でも1つの種類として定着しているのが年度別問題集です。
年度別問題集を買った方がよいかどうかについて、考える機会があるかと思いますが、参考にしていただけると嬉しいです。
みんほしの宅建士年度別問題集
私は8月頃年度別問題集を購入しました。夏ごろになり、年度別問題集を使いながら、時間を測って本試験を想定しシミュレーションするとよい、との情報を度々耳にするようになり、購入に至りました。
私が使用したのは「みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集」です。
問題と解答、分冊することもできます。コンパクトに持ち運びたかったり、両方ならべて確認したい方は分けるとよいでしょう。
以下、本記事では TAC出版の
「みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集」を「年度別問題集」、
「みんなが欲しかった!宅建士の分野別過去問題集」を「分野別問題集」
と省略記載します。
年度別問題集のメリット
年度別問題集のメリットとしては以下が考えられます。
本試験のシミュレーションができる
同シリーズの分野別問題集を使用していたので迷うことなくTACさんの問題集を選択。当初は時間を測って各年度別に問題を解いてみました。すでに分野別問題集などで目にしたことがある問題が多かったので、試験時間通りに解いてみると時間が多く余りました。試験全体のボリューム、解いたときの疲労感などをつかむことができたのはよかったと思います。
分野別問題集のように使うのがおすすめ
年度別問題集を年度別に一巡してから、今度は、解きたい問題を科目ごとに拾うように使い始めました。この使い方がとても自分にしっくりときていて、このみんほしの年度別問題集は便利、と感じるようになりました。
例えば今日は不動産登記法、と決めたら順番に問14を拾って解いていく、これにより出題傾向が効率的に確認できてピンポイントで学習できます。特に5問免除、支援機構や土地建物は便利です。支援機構に至っては似たような出題が多く、傾向を知ることでだいぶ肩の荷がおります。一見分野別に並んでいないのは使いにくいのかもと思っていましたが、特に設問番号が決まっている分野の学習で大変重宝しました。
他にも大手予備校や通信教育のボリュームのある分野別問題集を持っていたので、科目ごとに年度別に問題を拾う時はそれらを使ってもよかったのですが、みんほしの年度別問題集をメインで使いました。百科事典は持っているけど手持ちの全部揃ったコンパクト辞典を使うような感覚で活用し続けました。
年度別問題集のデメリット
一方で年度別問題集のデメリットはどうでしょうか?
webで書籍の代用が可能
webで「過去問道場」さんのサイトを使用すると前述までと同様のことができます。ペーパーレス、webで完結できるよ、という方は無理に買わなくてもよいでしょう。
分野別問題集との見た目の違いに戸惑う人も?
これは紙質やサイズ感、フォントなどビジュアルの好みも影響してくると思います。「文字が小さい」「ごちゃごちゃしていて使いにくい」など気になっている方もいるようでした。同シリーズの分野別問題集に比べると若干、行間が狭く紙質も薄いです。掲載量を考えると分野別のデザインで年度別を作成すると厚い本になってしまうからでは、と思います。気になるようであれば書店で手に取って確認してみるとよいでしょう。
ちなみに私はどちらかというと分野別より年度別の方が好みでした。もともと文字がぎゅっと凝縮され、かさばらない感じの書籍を好んでいることが関係しているかもしれません。
分野別問題集と重複している
過去問がベースになっている以上、掲載が重複しているのは必然でしょうか。私はTACさんの年度別分野別しか確認していませんが、他社出版についても同様かもしれません。
もちろんすべてが同じわけではなく、それぞれに一方のみ掲載の過去問があるのではありますが、それでも多大にコスパの悪さを感じてしまう場合は購入を見送ったほうがいいかもしれません。
まとめ
分野別→年度別の順に取り組んでから改めて、分野別問題集を解くと随分昔の問題が掲載されているなあと感じることがあります。年度別問題集は時が経つごとに古い年度は未掲載になっていきます。未掲載になる中でも厳選された問題が分野別問題集に続けて掲載されているのでは、と思うので、そのような問題に触れるためにも、余力があれば分野別問題集に取り組むのも良いでしょう。
なお、試験直前までに正答率を高めることに注力して進めるのはいいのですが、万が一結果が伸びなかったとしても、モチベーションを下げてしまわないようにしましょう。誤答の原因をこつこつと丁寧に確認します。その繰り返しで力はついていくと信じましょう。直前まで点数が上がらなかったとしても、本番までの力を蓄えているのだ、と自分の底力を信じましょう。
いずれフローで解ける気持ちよさみたいなものを身に着けることができるように頑張っていきましょう。もちろんフローではあっても注意は怠らず、というのが理想ですね。