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資格試験 通学と通信それとも独学?それぞれのメリット、デメリットについて

資格試験の勉強法としてあげられるのが、通学、通信、独学です。宅建試験においてもこれらのいずれかを主軸にして取り組んでいくことになります。

私は宅建試験においてこれらのすべてを経験しましたので、その中からこの記事では通学について、経験をふまえてそれぞれの長所、短所について書いていきます。参考にしていただけると嬉しいです。

なおこの記事における通学、通信の学習形態ですが、資格全体をカバーするもの(単科、直前講習を除く)について書いています。また、具体的な教材名を紹介するのではなく、包括的な内容にとどめていますので、あらかじめご了承ください。

資格試験 通学の体験談(少しだけ)

私はかつて縁あって、少しだけプロ講師の授業を受講する機会に恵まれました。宅建に特化したところではありませんでしたが各種資格など社会人向けのスクールでした。1ヶ月にも満たないほんのわずかの間でしたが、仕事の関係で受講することができなくなるまでお世話になりました。お試し受講のような感じですね。

私が受講したのは民法(制限行為能力者、代理)、宅建業法(定義、免許)でした。授業は某予備校のテキストを使用。テキストは白黒で文字ぎっしり、イラストもほとんどなくいかにも授業用に作成されたようなものでした。

その一見面白みのないテキストに講義内容を自分で色づけしてくような授業でした。板書はそれほど多くなく、専用ノートを用意するかどうか悩みましたが、私はテキストに書き込んでいました。

授業後半に行われるテストでは前回までの範囲に該当する問題集から数問が出題されました。自己採点→答案回収の流れで、回収された答案からのフィードバックや講評は特にありませんでした。講師の資料になったり、ゆくゆくはランキング化されていたのかもしれません。

他の受講生との交流はありませんでした。一部、知人同士で受講されていて賑やかな方達はいましたが、他の方々はマイペースに過ごしていました。

講師の先生は、普段は士業を営まれていて、副業で講師をされているようでした。頑張れば講師の道がありますよ、とのこと。合格後の資格活用方法として大変参考になりました。

通学のデメリットは?

通学は通信、独学に比べて費用がかかります。費用をかけても合わない場合もあるので選択にあたっては覚悟も必要です。また、通学しても追加で教材を買い足すことは大いにあります。通学の場合、他の教材を買い足す必要がないと思ってしまいがちですが。

もし結果として買わなくて済んだらお得だった、くらいの気持ちで。他にも費用が掛かるかもという心づもりを持っておいた方がよいでしょう。

また、時間が拘束されることも考慮すべきでしょう。都合が合わなくて欠席することになった時、授業の振替や代替えのWeb授業などのフォローはあるのか、遅刻や早退の対応はどのようになっているのか、確認しておきましょう。

「授業の振替がある」と説明され安堵したものの、そもそも振替できる授業がなかったり、振替先の受講生の属性が異なっていると場合によっては居心地がよくない時もあります。できることならば、無理のないスケジュールで、イレギュラーなことがない限り振替しなくても通うことができること前提で考えた方がよいです。

通学のメリットは?その1:臨場感のある講義

通学の最大限のメリットは「臨場感のある講義」だと思っています。これはアーティストのライブと似たような印象を受けました。迫るものがあるのです。

同じ空間の中での臨場感あふれる演奏や講義は、感情、頭脳、知識に訴えるものがあります。メディアを通して遠隔で受講するよりも、多くを吸収しているような感覚になります。

おそらく講師の方もカメラの前よりも実際に生徒が目の前にいる方が気合が入るのでしょう。生徒の方もお金と時間をかけ「理解したい」気持ちが大きく、相乗効果があり、講義の内容+αを受け取ることが期待できます。

メリットその2:質問できる

授業前のオリエンテーションでは授業の進捗を妨げるような質問は慎むように、質問は授業以外で行うように重ねてアナウンスがありました。過去に困るようなことがあったのかもしれません。講師の方も、できる範囲になりますがとした上で、「せっかくなのですからたくさん質問してください」とおっしゃっていました。

わからないことをどんどん質問し、プロ講師の説明により理解を深めている方もいました。「自分はたくさんわからないことを人に伝えることができるし、優秀な先生に直接教えてもらいたい」という方は通学ならではのメリットを最大限に活用することができるでしょう。

以前、教育関係の職場に勤務していたことがあるのですが、度々質問するために先生がくるのを待ち構えている生徒さんがいました。「疑問を持つことができる、解決の方法として質問が活用できる」表出を得意としている、これも才能の一つだと感じていました。

私はわからないことについて説明したり、質問したりすることをあまり得意としていないので、質問することはありませんでした。特段質問したいことが浮かばなかったということもあるのですが。また通学の機会があればどんどん質問してみたいです。

メリットその3:学習の目安がわかる

スクールのカリキュラムは経験に基づいているので絶対的な安心感があります。あらかじめスケジューリングされている場合(おそらく大抵はそうでしょうか)、学習進度が視覚化されることで自分が今どの位置にいるのか、学習の目安がわかります。学習の道筋の提示の元で実際に授業を受ける安心感の積み重ねで試験前には最適のタイミングでコンディションを整えることができます。

オリジナルでweb情報を参考にしながらスケジュールを作成したとしてもそれで正しいのか確信が持てなかったり、作成段階で疲れてしまったり、続けることができなかったり。特に試験範囲が多岐に渡る場合は、学習計画をいかにするかが大切になってきます。このお膳立てを通学により提供されるのは大きなメリットといえるでしょう。

メリットその4:周囲の環境から刺激をもらえる

周囲に勉強している人がいること、参考になったり影響を受けたりすることは多いです。これもまた臨場感なのですが、頑張っている人を実際目にすると迫るものがあります。

そのような人が持っているテキストや間食も気になりますが、一番気になるのは凛としている感じです。気が引き締まり、頑張ろうという気持ちにさせられます。勉強している自分が誰かのやる気につながるといいですね。

メリットその5:勉強するための環境が整っている

通学は勉強するための環境に長けています。学習する人に合わせた設計の机、いす、空調。講義を受講する教室に加えて、自習室があるとなお良いです。

なお自習室は可能であれば実際に見学しておきましょう。自習室をイメージだけでとらえると少し違う、残念な場合もあります。座り心地の悪い椅子であったり、少し字を書くだけでガタガタするような机といったように。生徒がクッションやひざ掛けを持ち歩いている割合が多い場合は、居心地が今一つな可能性もあるので特にチェックしておきましょう。

資格試験 通信の体験談

宅建試験の学習にあたって通信講座を受講しましたが、自分との相性が今一つで中途解約するに至りました。以前にも通信講座を受講、最大限に活用して合格経験があったために通信講座選びに楽観的になり、事前によく検討しなかったことが要因です。なかなか苦い体験となりました。

メリット:相性良ければ最高

通信教育の大きな魅力は、自宅にいながらカリキュラムに沿った学習教材一式が提供されることです。決められた時間に通学することができない場合でも利用することができます。

また集団授業の形態をとることが多い通学に対して、独りで取り組むことができるので周囲の目を気にせずにマイペースに学習できます。

通学ほどではないとはいったものの独学より高価格ですが、パッケージ価格と思えば独学で書籍をそろえるよりもコスパがいいことも。

そして最も大切なこととして、「テキストがわかりやすく演習量及び解説も充実」これがかなえば通信講座は、通学と独学、それぞれのメリットを取り入れるとともに、デメリットを補うバランスのとれた学習形態といえるでしょう。

デメリット:イメージ違いのことも

通信講座は広告、パンフレット、OBの合格体験記などの目に触れる情報が多いです。一方、今現在の利用者のリアルな感想にふれる機会は少なく、広告と実態の情報量がアンバランスな印象です。にもかかわらず、それなりの値段がするので講座選びは慎重に行うようにしましょう。

合格体験記をうのみにするのは要注意です。合格して気持ちが高揚している方が書いているものなので、使用教材についても利点の強調が多く半ば盲目的なものまであります。私も合格直後に書くと盲目的な文章になりがちです。また、過去は良くとも現在は勢いが衰えていることもあるので合格年度も確認が必要です。

一方、合格体験記には教材の活用方法など参考になる情報もあるので、情報を精査しながら取り入れるべきところはうまく活用し参考にするようにしましょう。

資格試験 独学の体験談

私は通信講座中途解約後、独学で試験に挑みました。市販テキスト、問題集とYouTube講義の無料視聴を組み合わせての学習は予想以上に密度の高い内容になりました。

メリット:低コスト&高品質

独学の最大のメリットは低コストで学習教材を揃えられることです。市販書籍は数冊購入したとしても通信講座より低価格で済みます。YouTubeのみで学習を進めれば無料です。

万が一資格取得を断念することになったとしても、お財布へのダメージが少ないです。資格を目指すか迷っている場合も、とりあえず1冊買って検討してみる、といった選択もしやすいです。

市販書籍は広く一般の目に触れるゆえによく作りこまれている、という意見もあります。ネット社会、気をつけないと悪い意見ほどシェアされがちですからね。また数社競って発行している場合は互いに高め合うがごとく、優れた書籍を提供している場合も多いです。これらを考えても、市販書籍は宝がたくさんあるといえるでしょう。それを考えると教材選びも楽しめそうです。

デメリット:迷いが生じやすい

独学での教材選択にあたっては、同一の書籍を使用している人から書籍の内容や評判を教えてもらえる機会が多いです。日々の学習報告などシェアしている人が多く見受けられるます。市販ゆえに利用者が多いからかもしれません。

ただこのメリットは裏を返せば情報がたくさんあるゆえに、教材選びに迷いが生じやすいことにもつながります。他者の意見に影響を受けやすい人は学習を進める上での不安や迷いがある状態で様々な教材についての意見や学習方法を目にするにあたっては注意が必要です。注意しないと色々な教材を試すことでかえって迷いが大きくなることも。

資格試験関連の書籍や情報に乏しい場合は、希少な情報として積極的に活用すべきかもしれません。一方で多くの情報がある試験の場合は、情報に振り回されることがないように注意しましょう。

まとめ

資格試験勉強において、通学、通信、独学いずれもそれぞれメリット、デメリットがあります。嗜好は人によりけり、活用方法や、勉強に費やせすことができる時間も様々なので、まずは相談せずに自分自身でリサーチ、熟考することをおすすめします。

もちろん勉強することで影響を少なからず受けるかもしれない家族等周囲の方の理解、相談は大切です。とはいえ結局のところ、選んだ学習方法で進めていくのは自分なのですから、続けることができるのか最も理解しているのは自分です。

学習を進めていく上で迷いが生じたり、変更を検討する場合もできれば自分で決めていきたいものです。よく教材の浮気は良くない、といった意見もありますが、合わないとしてそれを最も理解しうるのは自分ですから、変更の決断もできるだけ自分で行うようにしましょう。

皆さまそれぞれの最適解が得られることを願っております。私も日々の勉強を通して自分の最適解を探していきたいと思います。

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オリーブ
2級FP技能士・AFP | 行政書士、宅建士、日商簿記2級合格 雑多にならないように暮らしたいと思いながらマイペースに色々な記事を執筆します。